ソフトバンク嘉弥真新也投手がモニターで試合状況を把握できないまま3番手でマウンドに上がり、きっちりと左殺しの役目を果たした。

 7回、マウンドには2番手の五十嵐が登板。だが、ベンチ裏にあるブルペンのモニターが突然消え、画面は球団のペットマークに。館内放送の映像が不具合のため途切れたようだが、その間のわずか2球で五十嵐が西村に2号本塁打、大城に中前打を許し、嘉弥真にお呼びがかかった。

 嘉弥真は「初めて映像が消えた。マウンドいったら走者がいた。肩はつくっていたので問題なかったですけど」と苦笑い。3番西野は犠打。1死二塁とし、4番吉田正にはカウント1ボール2ストライクから外角スライダーでバットを真っ二つ。投手ライナーを打ち返されたがグラブの上の右手部分に打球を受けながらも落とさず投直に仕留めた。「(当たった)右手は全然、大丈夫」と笑った。

 ブルペン担当の高村投手コーチは「室内のブルペンだと、映像が消えてしまうと状況が分からなくなる。こう言うときは審判に伝えて映像が回復するまで待つなどするなど考えないといけない。今はパ・リーグは西武(メットライフドーム)以外すべて室内でグラウンドが見えないですから」と、今後同じ状況になった時の対応策が必要だと話した。