竜が万全の屋外対策で広島のマジック点灯を阻止する。中日の一部選手は6日、屋外のナゴヤ球場で今日7日からの首位広島戦へ向けて練習を行った。名古屋市内で最高気温39・4度を記録した炎天下で投手、野手が汗を流した。

 中日は今季、屋外球場で12勝23敗1分けと分が悪い。3連戦の舞台となるマツダスタジアムも今季2勝4敗。本拠地が空調管理されたナゴヤドームの竜ナインにとって屋外球場は鬼門だ。この3連戦で連敗すると、阪神の成績次第で8日にも広島にマジックが点灯する。しかし、手をこまねいてはいない。「試合前練習の時間を短縮したり、野手の中にはナゴヤドームのときも外で調整したりしている人もいる」。打撃練習後に汗をしたたらせながら、福田選手会長も万全の屋外対策を語った。

 先陣は左腕ガルシアだ。この日はいつも通り登板前日の無言を貫いたが、対広島戦では3戦3勝、防御率1・29の“コイキラー”として初戦必勝を狙う。2、3戦目は笠原、小熊が準備。7月下旬から2軍で実戦を含め調整を続けてきた笠原は「早く試合で投げたい。暑さには慣れたかな」と話す。また前回7月29日の巨人戦で今季初登板初先発で白星を手にした小熊も続く。「(屋外でも)ナイターなので、2軍で投げるよりつらくない」と自信を見せた。全力でコイのマジック点灯を止め、チーム上昇のきっかけにする。【伊東大介】