阪神小野泰己投手(24)が自己最長の7回2/3を投げて、6勝目を飾った。味方の援護をバックに、安定した制球力で3失点にまとめた。9奪三振も自己最多タイだった。

 「素直にうれしいです。前半に点を取ってもらったあとにしっかりゼロに抑えられたのはよかったと思います」

 5点リードの8回に2死満塁のピンチを招いて途中降板したことを反省。「前回の登板でも中継ぎの人たちには苦労をかけてしまった。なんとか長いイニングを投げられるようにと思って投げたんですけど。あそこで投げ切れれば自分の自信になったのかと思います」

 福岡・折尾愛真から富士大を経て16年ドラフト2位で入団。甲子園初出場を決めた母校は、前日10日の初戦で日大三に敗れた。「昨日、残念な形で負けてしまったんですけど、なんとか自分は活躍できるようにと思って今日は臨みました」と先輩の貫禄を示した。