ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(32)が駆けつけ3安打で快勝に貢献した。

 この日、出場選手登録を抹消されたデスパイネに代わって、左手薬指を骨折した5月末以来の昇格。ファーム施設の福岡・筑後で練習中に知らせを受け、荷物をまとめて大阪へ移動。球場入りしたのは試合開始直前の午後5時15分頃だった。ブルペンで軽く打撃練習を行い即スタメン。3回に投手の股を抜く中前打。6回には一、二塁間を破って右前打。7回にも中前ポテンヒットを打ちいきなり猛打賞の活躍だ。「(先発は)来る途中で言われました。感触はいいです。まだ優勝できるチームだと思っている」。

 負傷以降は7月に中米カリブ大会でキューバ代表として実戦復帰。8月にチームに戻ってからは、2軍で5試合18打数8安打5本塁打と絶好調だった。藤本打撃コーチは「(2軍からは)一番状態がいい、今しかないという報告。いいチャンスやから、しっかり働いてもらう」と話していたが、期待通りの活躍。工藤監督も「報告通り、すばらしい対応を見せてくれた」と喜んだ。