今季3度目の4連勝を託され、8月5日以来の先発マウンドに立った山井大介投手だったが、3回持たずにKOされた。

 3回1死一塁からマギー17号2ラン、四球の岡本を挟んで、阿部、長野にわずか10球の間に3本塁打を浴びた。「イニングを重ねながら修正しようと思ったが、そうする前に捕まった。ビッグイニングを作って、味方の攻撃の勢いを止めてしまった。申し訳ない」。2回は無死満塁のピンチを切り抜けたが、山井は3回途中5安打5失点の内容にこうべを垂れた。

 打線も菅野の前に平田の2安打のみと沈黙。17日までの3連勝中は、全て2ケタ安打を放ったつながりは見られなかった。

 15年8月22日のヤクルト戦以来の1試合5被弾。今季8試合目の完封負けで、巨人戦だけ5度目と突出する。「1-0でも10-0で負けても、負けはいっしょ。頭の上を(球が)越されたら、この球場じゃ勝ち目はない。まして菅野が相手ならな。ずるずる行って、完封されることはそうない。明日に集中してもらわないと」と森監督も完敗劇をさばさばと振り返った。

 今季の山井の巨人戦登板成績はこれで4戦4敗。打線も登板中26イニング無得点になった。16日に投げた松坂大輔投手が5勝目を挙げた際は、14安打11得点。「大輔」と「大介」と読みは同じだが、1文字違いで結果は大きく変わってしまった。