7月に加入したソフトバンクの新外国人左腕、アリエル・ミランダ投手(29)が、来日初登板初先発し初勝利を挙げた。失点は4回に吉田正に浴びた20号2ランだけ。5回2/3を4安打2失点に抑えた。

 「今日はこういう投球ができてうれしい。自分の野球人生の中でも重要な1日になりました。このような機会を与えてくれた工藤監督に感謝したい。チームが勝てたことに満足しています」と笑った。

 9回に最後を締めた中田からウイニングボールをもらい、大事そうにズボンの右ポケットにしまった。「マイアミの家に保管したい」と米国の自宅に飾るつもりだ。

 チェンジアップなど落ちる球を効果的に使う投球に工藤公康監督(55)は「腕が振れているので打者は(直球か変化球か)見分けがつきにくい。(投球の)テンポもいい。けん制もクイックも」と元メジャー左腕をほめた。

 現在右膝痛でリハビリ中のデスパイネや2軍で投げているモイネロもいるため、バンデンハーク、スアレス、グラシアルとの外国人枠争いも激しくなりそうだ。工藤監督は「うれしい悩みは大歓迎。うちは勝つしかないので」と、話す。メジャー13勝左腕が終盤戦の大きな戦力となりそうだ。