日本ハム栗山監督は自宅のある栗の樹ファーム(北海道・栗山町)で被災した。旭川での西武戦を終え、前日5日の午後10時半ごろに帰宅。その後に地震に遭った。

栗山町は震度5弱だったが、大谷のユニホームなどが飾られている一般開放用の部屋でも、額が1つ落ちたのみで済んだ。「栗山町の中でも粘土質で地盤がしっかりしているところだから、大きな被害はなかった」。停電になったが、知人から自家発電機を借りてしのいだ。「地震が起きて10分後くらいにはチーム全員の安否確認ができていた」と、球団の迅速な対応で選手らの無事を知り安堵(あんど)した。

現在、首位西武と5ゲーム差の3位。逆転優勝への正念場だが、道内の状況は深刻だ。「こっちから何かを言える状況ではない。大変な思いをされている人がいっぱいいる。何かを簡単に言えるわけじゃないけど、そのことを思いながら野球をすることが大事になる」。先行きの見えない中、野球を通して何ができるのか考えを巡らせた。

チームは航空便の欠航で仙台に移動できず、夕方には今日7日の楽天戦の中止が決まった。その後の日程も不透明な状況にある。「これ(試合日程)ばっかりはどうしようもない。ローテも、どうしても変わる。でも、いろんなことが決まったら、すぐイメージできるようにだけはしておく」。厳しい状況の中でも、全力を尽くすしかない。【木下大輔】