ソフトバンクは4日、ヤフオクドーム内で小沢怜史投手(20)、黒瀬健太内野手(21)に戦力外通告を行った。2人とも高卒3年目。

小沢は15年ドラフト2位で日大三島からソフトバンクへ入団。高校時代に最速152キロを出した剛球を武器に2年目に1軍デビュー。わずか2試合、2イニングだったが工藤監督の期待も高かった。だが、今季は首や右肘を痛めリハビリの期間が長かった。小沢は「昨日も70球投げたので、そろそろゲームに入れるかなと思っているところだった」と話した。

黒瀬は同じく15年ドラフト5位で初芝橋本からソフトバンクへ入団。高校通算97発の長打力が持ち味で、今季はオープン戦ながら1軍デビューし2試合出場していた。今季2軍では25試合、打率1割3分、1本塁打、7打点。主に3軍でプレーしていた。黒瀬は「この3年間何もやっていない。1、2年目はあれこれやらされている感じだったが、今年はこれをやればということが分かってきた。そういう時だったので悔しい」と話した。

チームは今季支配下選手登録上限の70人まで枠を埋めていたこともあり、来季の支配下登録を空けるために、わずか3年で厳しい通告となった。球団は2人とも来季は育成選手での再契約を考えている。