阪神が17年ぶり最下位確定という危機を抱え、今日8日のヤクルト戦(神宮)を迎えることになった。

この日、デーゲームで4位DeNAが勝利したため今季の5位以下が確定。臨んだナイターでのヤクルト戦で完封負けし、金本知憲監督就任以降ワーストの77敗目を喫した。今日負ければ今季最下位が決まるところまで来てしまった。

金本監督も「う~ん…。原因はいろいろあると思うけど、何とかしないとね、明日、ホント」と渋い表情を崩さなかった。勝てないチームの象徴的な試合運びだった。打てない、抑えられない。キッカケが見えず淡々と敗れたように映った。

先発岩貞の乱調で計算が狂った。金本監督も「何か…。ヨーイドンで3点ですからね」と指摘する。

打線も反撃機で中谷が変化球を引っ掛け、併殺打に倒れた。6回1死一塁で陽川が同じダブルプレー…。7回は無死一塁で梅野がまたも併殺だ。気合は空回りし、指揮官は「しょうがないからね、もう。打たせているわけですから」と振り返った。3イニング連続で「6→4→3」の併殺打を食らう赤っ恥で、今季14度目の完封負けを喫した。

指揮官は8回に気迫のヘッドスライディングで安打をもぎ取った板山を評する。「若い選手が多い。『何とか』という気持ち。もっとアピールしないと。ハツラツと。ギラギラしてプレーして欲しい」。せめて意地を見たい。