日本ハム杉浦稔大投手(26)が「第3の男」に、急浮上したことが7日、分かった。この日は札幌ドームでの全体練習。投内連係などには参加せず、キャッチボールなど軽めの調整を行った。13日から始まるクライマックスシリーズ(CS)第1S(対ソフトバンク、ヤフオクドーム)では、上沢、マルティネスに続く第3戦のマウンドに上がることが濃厚。勝てばファイナルステージ進出となる一戦は、道産子右腕に託されることになりそうだ。

昨年7月にヤクルトから加入後、1軍登板はわずか3試合。それでも移籍初登板初先発だった今年7月21日のソフトバンク戦で5回を被安打0、無失点で勝利。9月30日には優勝マジックを1としていた西武を相手に、再び5回無失点で白星を挙げ、上位球団を相手に安定感ある投球を見せている。右肩痛からの復帰途上とあって5イニングが最長だが、短期決戦は加藤、村田らがロングリリーフ要員として待機しており、不安はない。

栗山英樹監督(57)は「セカンドステージのことは考えていない。全員、使うんだよ」と、出し惜しみのない戦術を練っている。杉浦は15年のヤクルト時代、CSセカンドステージの巨人戦で先発して白星。その後の日本シリーズにも先発するなど、大舞台を託された経験はある。「自分の投球をしっかりするという気持ちで、与えられたところでしっかりやっていきたい」と話しており、決戦へ気持ちを高めている。逆転での日本一へ、ダークホースになる。