「巨人の4番」から「侍ジャパンの4番」へ。野球日本代表の稲葉篤紀監督(46)が10日、「2018日米野球」(11月9日開幕、東京ドームほか)に出場する28選手を発表した。初選出の巨人岡本、楽天岸(14年日米野球辞退)、DeNA東らに加え、西武から最多の6選手が選出された。

4番候補には昨春WBCで全試合4番を務めたDeNA筒香、今季47本塁打の西武山川らが挙がる中で、稲葉監督は史上最年少で「3割30本100打点」をマークした岡本にも大きな期待を抱いている。「今年1年非常に成長した選手。ジャイアンツの4番を任されて結果を残し、精神的にも強さを持っている。当然ジャイアンツでも4番を打ってますので、候補になる可能性は十分にあると思います」と言った。

岡本に加え、今季16本塁打の西武森を打てる捕手として初招集。「国際大会は点を取らないと勝てない。当然キャッチャーも打てた方がいい」と打撃力を期待する。MLBオールスターと6試合対戦。「金メダルを取るためにアメリカは避けては通れない。どこまで選手たちが通用するか見てみたい。オリンピックの戦いはもう始まっている」。代表常連組にフレッシュな顔触れを加え、勝利にこだわる姿勢を明確にした。【前田祐輔】