阪神が、今季限りで辞任する金本知憲監督(50)の後任候補として一本化している矢野燿大2軍監督(49)に、今日13日にも宮崎県内で就任要請を行うことが12日、分かった。揚塩健治球団社長(58)が交渉役を務める。25日にドラフト会議を控え、外国人やFAなどの補強方針を決めるためにも新体制作りは急務。次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)も、矢野体制発足へ「スピード決着」を求めた。

-16日にオーナー内定会見がある。早めに監督人事を決めたい

藤原次期オーナー それはもう、タイガースに任せてあります。そこから、どういうスケジュール感か、というのも含めて。

-ドラフトもあるので早めに決めたい

藤原次期オーナー タイガースだって、同じ気持ちで動いていると思います。

-メドは

藤原次期オーナー まだ日がたっていない。やっぱり早くやったことに越したことはないのは、私らもよく分かる。タイガースも十分に。向こうの方がむしろ分かっている話です。現場と直接、みんな、やっている。みんなの顔を見ているわけですからね。

-誰が監督をするにしてもバックアップするのか

藤原次期オーナー それを言ったら、16日に言うことがない(笑い)。16日も、まだ、そんなに材料を持っているわけではございません。いま、タイガースもいろいろやっている最中ですから、それを終えてから聞く格好になると思います。

◆藤原崇起(ふじわら・たかおき)1952年(昭和27)年2月23日生まれ、兵庫県明石市出身。大阪府大経済学部卒。1975年(昭50)阪神電気鉄道入社。鉄道事業本部運輸部長や常務取締役などを経て、11年4月に代表取締役社長就任。17年4月から代表取締役会長を務め、同年6月から阪急阪神ホールディングスの代表取締役に就任。