関国大が、先発、武次春哉投手(2年)の完封で、16年春以来、5季ぶり8回目のリーグ制覇を成し遂げた。「人生初の優勝マウンドでした」。優勝が懸かる大舞台を任された、2年生エース武次は、3連覇中の強豪天理大を6回途中まで無安打に抑える快投。9回、四球などで満塁のピンチを迎えるも、「打たれるもんか」と最後の打者を中飛に仕留めた。身長164センチの左腕、武次は、「デカいやつが相手でも気持ちでは負けない」と強気の投球が持ち味。前の試合、大体大戦で完投してから中3日の登板も「疲れはあったが、ピンチが来たら抑えようと思っていた」と、天理大につけ入る隙を見せず。リーグトップの7勝を挙げ、笑顔のチームメートに囲まれた。

鈴木英之監督(51)も「疲れがある中で、一番のピッチングをしてくれた」と武次の好投に目を細めた。「昨日のキャッチボールで、気持ちのこもったボールを投げていた」と指揮官は、武次の活躍を確信していた。このリーグ優勝で、明治神宮野球大会関西地区代表決定戦への切符を手にした。同監督は「リーグ代表として、関西代表を取れるように、まだまだここからです」と次なる舞台へ気を引き締めた。武次も「ここまで来たら、神宮大会に出て、優勝を目指します」。小さなエースが、大学日本一への大舞台を見据えた。