阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、今日15日に諾否の結論を出すことを表明した。この日はフェニックス・リーグの指揮を執っていた宮崎から緊急帰阪し、兵庫・西宮市内の球団事務所で2度目の交渉に臨んだ。終了後に「考えれば考えるほど難しい」と苦悩の胸中を明かしたが、前向きに検討しているとみられる。

-球団で揚塩社長と話をした

矢野2軍監督 話をさせてもらったよ。最終決定はちょっと、明日まで待っていただくということで。正式な要請をもらったのは、裏で何かあったんじゃないかという報道も一部出ているけれど、そんなことは全くなくて。考える時間も欲しい。もう1つは球団やチームのことを考えたら、時間もないから、明日まで待ってほしいということ。明日には結論をちゃんと出しますということで話をしてきた。

-基本的にはやってほしいという話か

矢野2軍監督 社長からは、そういうお願いをしたいという気持ちはすごく伝わってはいる。いかんせん考えることが俺も多くて。

-今日が返答期限か

矢野2軍監督 いやいや、それはちょっと。いや、こんな形、ないやん、普通(苦笑い)。普通はちゃんとタイミング的に考える時間があって、いろいろあって。あまりにも時間がなさすぎて。

-2軍監督をしたい思いは今もあるのか

矢野2軍監督 (金本体制なら)ヘッドコーチをやるということになっていたんだから、その時は悩んだけど、今はそこの気持ちはない。(1軍監督は)本当に大きな責任があるところ。責任の重さと、このタイミングでどうするのかなと。

-決断するポイントは

矢野2軍監督 考える時間がないということじゃない? やっぱり。メチャクチャ考えることがある。大変なことが、ある意味、思い通りにいかないなかでやる形に、絶対になるし。

-前日13日の要請から進展は

矢野2軍監督 昨日、持ち帰ったなかで、どうなのかなというのもあるし。冷静にしゃべっているつもりやけど、ちょっと時間をおいたら、アレ、どうなんかなとか。そういうのが出てくる。また、今日も、その時間があったりするはず。期限を決めて明日決める。最終で。明日、決めます。

-金本監督が辞めた経緯も社長から説明はあった

矢野2軍監督 もちろん、もちろん。

-納得した部分も

矢野2軍監督 納得はまあね。全部、納得というわけにいかんし。お互いの事情があるだろう。俺らがどうこう言える部分じゃないところもある。社長のやってほしいという誠意はそういう説明でも感じてはいる。

-明日報道陣に話すか

矢野2軍監督 もちろん、もちろん。ちゃんとしたことを伝えるために明日の時間を決めて明日の昼まで考えて。そういう設定をしている。