G倒任せろ! セ・リーグ王者広島は、17日開幕のCSファイナルステージで巨人を迎え撃つことになった。大瀬良大地投手(27)は第1戦の先発が決まり、14日はマツダスタジアムでの全体練習に参加。今季リーグ2冠に輝いた右腕は巨人の4番岡本を警戒しつつ、本拠地では初となるCS先発マウンドに自信を見せた。

大瀬良が大事なマウンドを託された。17日のCSファイナル初戦に先発することが決定。ナイター練習が行われたこの日は、レギュラーシーズン中と同じく、登板3日前のブルペン投球で状態を確認した。第1戦の重要性を聞かれ「そこに投げるなら意識しなきゃいけない。気負わない範囲で」と意気込んだ。1勝のアドバンテージがあり、白星ならシリーズの流れを大きく引き寄せられる。

相手はファーストステージでヤクルトに2連勝した巨人に決まった。しかも菅野がノーヒットノーランを達成。そんな勢いを持って乗り込んでくる相手に立ちふさがる。公式戦では5度の巨人戦で2勝1敗、防御率2・25と抑えてきた。「岡本くんの前に走者を出さないこと。(田中)俊太くんが出るならエンドランとか使ってくるかもしれない」と注意点を掲げた。岡本には15打数4安打の被打率2割6分7厘ながら、本塁打、打点ともに0だ。

1発にも細心の注意を払う。今季は22被弾と両リーグワースト。ストライクゾーンで勝負した結果だが、短期決戦では1点の重みが増す。「シーズン中は1発を浴びることが多々あった。そこは命取りになる。点差とか状況にもよるけど、そこは頭に入れて勝負していきたい」とできるだけ防ぐつもりだ。

CS先発は14年ファーストステージ阪神戦に甲子園で登板。マツダスタジアムでは初となる。過去2年は中継ぎで登板した。「普通に調整していけば問題ない。CSの雰囲気は独特だけど、先発でも中継ぎでも経験している。生かしながらやりたい」。リーグ3連覇を達成した投手陣の柱としてリーグ最多勝、最高勝率の2冠を獲得。自信を持って中9日のマウンドに向かう。【大池和幸】