西武の多和田真三郎投手と山川穂高内野手が16日、9、10月度の「日本生命月間MVP賞」をダブル受賞した。2人は3、4月度にも同時受賞しており、年間に2度、同じチームで同じコンビが受賞するのは初めてだ。

多和田は、自身2度目の月間MVP獲得。9、10月には5試合に先発し、4勝を挙げた。最多勝のタイトルも手にし「大事な時期に結果を残せたことはよかった。リーグ優勝した後にも勝てたことがよかった。1年間通して使ってくれた監督、コーチ、打ってくれた野手の方、家族に感謝しています」と喜んだ。

昨年に2度受賞している山川は、通算4度目の月間MVP獲得となった。2年連続での複数回受賞は、イチロー以来だ。9、10月は、11本塁打を放ち、10年ぶりのリーグ優勝に貢献した。「(9月末の)ソフトバンクとの天王山の試合で、しっかり成績を出せて、優勝に貢献できたことが大きい」と振り返った。

沖縄出身で、さらに同じ高校(中部商)、大学(富士大)と進んだコンビが再びダブル受賞した。山川は「教えてもらった指導者はほぼ同じなので、その方たちにも感謝している。沖縄出身の2人で受賞するのも、誇りに思います。アピールしたい」と言葉に力を込めた。「沖縄の人は争いごとをしないで、譲る精神がある。でも2人で優勝争いをして、個人のタイトル争いもして勝ったことは誇り。何事も続けないと意味がない」とさらなる活躍を誓った。