阪神矢野燿大新監督(49)が18日、大阪市内で就任会見に臨んだ。次期オーナーに内定している阪神電鉄・藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)、揚塩健治球団社長(57)と並んで、ひな壇の前で「本当に今は初めての事ですから、不安や怖さももちろんありますけど、監督やらしていただくと決めてから、よしやってやるぞって気持ちに向いていますし、これから秋のキャンプ、春のキャンプ、オープン戦とやっていく中で、不安や怖さを自信や期待に変わっていけるようにやっていければいいなという気持ちになっていけたらなと思っています」と第一声を発した。

18年は2軍監督に就任。「超積極的」、「諦めない」、「誰かを喜ばせる」の3つのスローガンを掲げ、10年ぶりのウエスタン・リーグ優勝。そして6日に宮崎で行われたファーム日本選手権では宿敵巨人を下し、就任1年目にして若虎を日本一へと導いた。

1軍監督になるにあたってのスローガンについては「変わらないんですけどね。今までやってきた『超積極的』、『諦めない』、『誰かを喜ばせる』っていうのはこれは僕がやっていく中で常に大事にしていきたいもの。基本的にそれが変わるとか、そういうことはないと思う。キャッチフレーズとしてはそのままになるのか、これからまた自分でも考えていきたい」と話した。

言葉の端々にチーム再建への責任感がにじむ。最後に阪神ファンに向けて「大変急なことでタイガースファンの中にも僕が監督になるというところで、戸惑いや不安、そういうものがあると思いますけど、僕が一番やりたいことは「タイガースファンの人を喜ばせる」ってことなので、そこに向かって、自分の全力を出して、やっていくっていうのを阪神ファンの人に誓って、楽しみにしてもらえるような球団、チームを作っていけるように、精いっぱい頑張ります」と覚悟を口にした。

今季は01年以来、17年ぶりの最下位に低迷し、金本前監督が引責辞任。急きょ監督要請され、15日に受諾したばかりだった。