西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使した炭谷銀仁朗捕手(31)が23日、巨人への移籍を決断した。ファン感謝イベントに参加後、西武側と話し合い、他球団でプレーする意思を固めたことを伝えた。16日に交渉した巨人に対し、今日にも入団の連絡を入れる。

悩み抜き、新天地で勝負する道を選択した。「FAするタイミングは年齢的にも最後。他球団の評価を聞いてみたい」という思いから権利を行使。巨人との初交渉では原監督からの「優勝するために、炭谷選手がどうしても欲しい」というメッセージを伝えられ、素直にうれしさを口にした。その一方で、ここまで育ててもらった西武への感謝と愛着は強く、気持ちは揺れ、葛藤が続いた。

決め手は、FA宣言を決めた時と同じ、もうひと勝負したいという強い思いだった。この日の西武との交渉では当初の3年から1年増の4年契約を再提示されたとみられる。しかし条件面よりも、新たな環境で一から競争に挑み、野球人として成長したいという覚悟が上回った。

今季は森、岡田との併用となったが捕手としての力は、まだまだ負けていない。ファンに感謝を伝えられるこの日を節目とし、断を下した炭谷。勝負の世界で生きるからこそ、巨人のユニホームに袖を通すことを選んだ。