中日京田陽太内野手(24)が「谷繁超え」のでっかい目標を立てた。28日、東京ドーム内にある野球殿堂博物館内でスピードアップ賞の授賞式に出席。殿堂入りした先人の功績や、球史を彩る偉業の数々に気持ちをたかぶらせた。

入場して最初に青いユニホームが視界に飛び込んできた。引退した先輩、岩瀬の功績をたたえるコーナー。いつかは自分もここに…。まだキャリアは2年。狙える記録は無数にあるが「試合数です。まだまだ先ですが、試合数にはこだわりたい。自分で決められるものではないので(価値がある)」と語った。

元中日監督の谷繁元信氏が樹立した3021試合が日本記録なのは当然知っている。自分はプロ2年で284試合。順調なスタートだが、今後143試合出続けてもあと20年かかる。気の遠くなる道のりだ。

目標とする荒木コーチの球団記録378盗塁を目指す上でも出場試合数は譲れない。1年目から遊撃の座を射止めたが、来年はドラフト1位の根尾が入ってくる。新人に出場機会を削られるわけにはいかない。

「荒木さんも昨日、NPBアワーズに中日の選手がいないのは寂しいと言っていた。僕も来年は出席したい」。燃える材料ができたようだ。【柏原誠】