巨人阿部慎之助内野手(39)が29日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万円減の年俸1億6000万円でサインした。14年の6億円から5年連続のダウンとなった。

18年目の今季は、けが以外の理由で初めて開幕スタメンを外れ、シーズン序盤は代打出場が主だった。中盤からはスタメン出場も増え、10月1日のヤクルト戦で入団1年目から18年連続の2桁本塁打も達成。95試合の出場で打率2割4分7厘、11本塁打、46打点だった。

「球団からは『終盤の9月に頑張ってくれたので、多少なり評価している。来年以降も同じく頑張ってくれ』と話してもらった。チームとしてはまた勝てなかったので、そこはすごく残念なシーズンでした」と3位に終わった今季を振り返った。

来季は4年ぶりの捕手復帰を予定している。「このまま引退したら後悔すると思った。どうなるのかなと、すごく不安。しっかり競争しつつ互いに協力して巨人のバッテリーが良くなるようにしていければ」と西武から加入する炭谷、小林らとの共闘を誓った。

バットでは、残り1本と迫った通算400本塁打も達成間近だ。球団では長嶋、王以来の快挙に「数字はあまり意識したことがないんだけど、あと1本なので十二分に意識してやりたい。じいさんになった時に自慢するよ」と笑顔で意気込んだ。(金額は推定)