楽天青山浩二投手(35)が14日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、3000万円アップの5000万円でサインした。

17試合の登板にとどまった昨季は減額制限を超える4000万円ダウンだったが、今季は52試合で26ホールド、防御率1・85をマーク。「去年の11月、戦力外とまではいかなかったですけど、厳しい評価だった。星野(仙一)さんが1年(チームに)残してくれた。そのご恩をしっかり成績で返したいと思っていた。今まで精神面が不安定で弱かったけど、野球のピンチよりも“今年ダメだったら”という(危機感の)方が勝っていたので、気持ちも安定して投げられた。(直接)報告はできなかったですけど『良くやったな』と言ってもらえるんじゃないかなという1年でした」と充実感をにじませた。

石井一久GMからは「優勝したいので力を貸してほしい」と勝ちパターンでの働きに期待する声をもらったという。「うれしかったですね。トップがそう言ってくれると、選手もそういう気持ちになるし、心強かった。自信がもてる。今年は春先に数週間(1軍に)いなかったので、来年は開幕からベンチにいて、1年間投げきること。60試合以上は投げたいですし、チームが優勝に向かっていけるような成績を出したい」と気合をみなぎらせた。(金額は推定)