竜の選手会長がガルシア攻略に自信をのぞかせた。中日福田永将内野手(30)が17日、慰問した名古屋市内病院で、阪神入団が発表されたオネルキ・ガルシア投手(29)について言及した。

今季中日に在籍したガルシアは27試合に登板、完封勝利2を含む13勝9敗、防御率2・99と好投。中日投手陣で唯一、規定投球回に到達、来日1年目で先発陣をけん引した。同僚の立場だったが「打ちづらい投手でやっかいだと思う。球が動くし、自分でゲームメークする」と説明した。

「ゴロを打たせるタイプなので、その攻略ですね。分かっていてもゴロを打たされる。打たされないようにしたい」と、攻略の糸口を語った。また、制球が乱れると、マウンド上で感情を荒らげるガルシアだが、「意外と冷静にやっている」と指摘し、演技と受け取っている。「制球は最初が良くない。そこでガルシアを助けないようにしたい」と、立ち上がりの攻略がカギと力を込めた。

「ドーム球場では良かった印象がありますね」。今季13勝のうち、ナゴヤドームで10勝、東京ドームで2勝と、ドーム球場にはめっぽう強い。しかし屋外のマツダスタジアムでは1勝を挙げたが、甲子園、神宮、横浜では白星ゼロ。来季のガルシアとの直接対決は最速で4月12日からの甲子園3連戦。金色モヒカン左腕が苦手とする屋外対決が実現すれば、来季の竜を占う重要な一戦になりそうだ。【伊東大介】