「ゴロキング」のアシストは任せろ! 阪神梅野隆太郎捕手(27)が18日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2400万円増の年俸5000万円で更改した。チームは前日17日、今季中日で13勝したオネルキ・ガルシア投手(29)の獲得を発表。今季3勝を献上した苦手左腕を味方につけ、ゴロを打たせることがうまい特長をもっと引き出す意気込みだ。なお、阪神はこれで全選手が契約を更改した。

引き締まった表情の梅野はすでに、ガルシアとのコンビ芸についてイメージを膨らませていた。

「もともとゴロを打たせられる投手。とにかくゴロ凡打を多くして。走者をためてもゲッツーを狙えるチャンスがすごくある投手。あまり大量得点を取られる投手じゃないし、確実に最少失点に抑えられる投手だと思っています」

前日17日、ガルシアの加入が発表された。今季14打席対戦し、13打数ノーヒットで完全に抑え込まれた相手だ。「打席に立ってみてボールは動くし、すごく嫌な投手だった」。左腕は中日で13勝した今季、アウトに占めるゴロの比率を示すGO率が43・1%。広い甲子園に主戦場を移す来季、さらに特長を生かしていくつもりだ。

「本当に早くコミュニケーションを取って、お互い慣れるようにやっていきたい。自分たちが嫌なようにやられたので、嫌なように他のチームにやっていけるように、自分自身も努力していきたい」

この日は2400万円増の推定年俸5000万円でサイン。金額面について「来年に(悔しさを)ぶつけるためにやります」と苦笑いする場面もあったが、選手会長らしく、すぐに気持ちを切り替えた。

「(自分は)若手じゃない。中堅がしっかりしていけばチームの上昇は絶対にある。そこの責任感も大事にしていきたい」

新生矢野阪神の主軸として、新戦力のサポートにも尽力する。【佐井陽介】(金額は推定)