“栗サンタ”がメジャー流の夢プランを披露した。日本ハム栗山英樹監督(57)が23日、北海道栗山町で行われたトークイベントに参加。オリックスから移籍した14年沢村賞右腕の金子について「オープナーという考え方も出てきたりしていて。例えばだけど、開幕3連戦で3戦連続、金子弌大が先発とかね」と今季、米大リーグを沸かせた投手起用術をにおわせた。

来季V奪回に向け「前例にとらわれないことをやりたい」と意気込む智将。頭の中は、多彩な戦略で満ちている。オープナーとは、本来は救援投手を先発させる起用法。金子については「慣れるまでは今までのポジションがいいと思う」と先発枠の一角として考える。その一方で「偉大な選手なので何でもできると思う」と、リリーバーとしても期待している。

「野球は変わってきている」と、世界的な変革の空気を感じている。データの科学的な分析、実践が進むメジャーを引き合いに「分析力のある天才たちを集められないか」と、すでに球団側には希望を伝達済み。より論理的に戦略を練る助けにしたい考えだ。オープナーの他にも「来年はアメリカみたいな(変則の)守備シフトを敷こうかな」。栗山流イリュージョンで、来季の日本球界を沸かせる。【中島宙恵】