二匹目のどじょうを狙う。西武辻発彦監督(60)が13日、西武第2球場で新人合同自主トレを視察。

今季の正二塁手候補のドラフト3位の山野辺翔内野手(24=三菱自動車岡崎)に熱視線を送った。ノックを受ける姿に17年新人王の源田を重ね「源田じゃないですけど、柳の下のどじょうが2匹いるかどうか」と高い守備力の片りんに目を細めた。

浅村の後釜をじっくりと探す。この日自主トレを公開した外崎について「普通に考えたらセカンドをやってもらわないと困る。でも外野を考えたら外野がいいかとなる」と悩める心境を明言。計算できる戦力を頭に入れながらも「山野辺がどこまでできるかじっくり見たい。社会人を経験して守れる、足もある。オープン戦で使って判断したい」と源田のように新人のレギュラー奪取を期待する。

山野辺も開幕1軍への予習は万全。源田がテニスボールを使った守備練習をしていると聞き、昨秋から導入。弾むボールで、グラブの芯でとらえる技術と手首の柔らかさを鍛え「しっかりアピールしたい」と意気込む。春季キャンプはA班(1軍)スタートの方針。辻監督は「抜けたというのはチャンスなので、そういう気持ちでやってもらいたい」とハッパをかけた。【島根純】