沖縄で近距離バトル勃発! 中日ドラフト1位の根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が2月の1軍沖縄・北谷キャンプメニューで京田陽太内野手(24)と同組に入る可能性が13日、高くなった。この日、新人合同自主トレ最終日を視察した奈良原浩内野守備走塁コーチが示唆した。

遊撃を争う2人がキャッチボールコンビを組む可能性も十分。北谷球場の遊撃ポジションから目が離せなくなりそうだ。

強烈な日差しに負けない「高温コンビ」が誕生する。ルーキー根尾&17年新人王京田。遊撃を争うであろう2人が沖縄・北谷1軍キャンプメニューで同組に入る方針が明らかになった。沖縄で2人がキャッチボールパートナーを務める可能性を問われ、奈良原内野守備走塁コーチが示唆した。

「競争する人と一緒にやらせようという考えはあります」

同コーチは同組でノックを受けるのか、との問いにもうなずいた。方針を伝え聞いた根尾は「いいところを吸収していきたい」と近距離バトルを前向きにとらえた。

黄金ルーキーが京田と張り合えると踏むからこその措置だ。12日には伊東ヘッドコーチから内転筋の強さをマリナーズ・イチローに例えられたが、今度は奈良原コーチから守備力を絶賛された。17年WBCの侍ジャパンヘッドコーチは新人合同自主トレを視察。室内練習場でノックメニューに移ると、2階から1人きりでジッと動きを見つめて納得顔になった。

「足さばきがいい。スピードという点では松井稼頭央(のイメージ)ですかね。あのフットワークは教えてできるものではない。ボールの質もすごいね」

メジャーでも躍動した西武のレジェンド遊撃手に加え、ロッテなどで活躍した名手・小坂の名前も例にあげたほどの高評価だ。それでも根尾は「基礎練習を積み重ねて、まだ数は足りないですけど、マシにはなっているとは思います」と謙虚。近距離バトルに向け、一瞬たりとも気を緩めない。【佐井陽介】