梅ちゃんから盗んでアピールだ! 阪神は23日、合同コーチ会議を開き、ドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)が、沖縄・宜野座キャンプで1軍発進することが正式決定した。

「楽しみです。暖かい環境で、汗をかいて野球ができるので、しっかりアピールしないといけない。シーズンに向けて、自分のペースで体も作って行けるようにしたい」

勝負強い打撃に加えて、50メートル5・8秒の俊足を披露する。「自分の武器でもある足を見せることで、守備にも打撃にも生きる。プロ野球のキャンプは、主に実戦がメイン。コンディショニングをしっかりして、シーズンに入っていきたい」。ひそかな目標は“梅ちゃんバズーカ”をかいくぐること。「アピールという部分で見れば盗塁成功にこだわりたい。一塁への駆け抜けであったり、長打がでたときのベースランニングもアピールしていきたい」。チーム屈指の強肩捕手からベースを盗んで評価を上げるつもりだ。

矢野監督は近本の“公言”に興味を持つ。すでに新人王と40盗塁以上での盗塁王獲得を宣言をしているが「新人王だけだったら、そんなにたいしたことないかなとは思う。ただ、赤星の記録(39盗塁)を抜くとか、そういうところまで言っている。心のどこかで自信がないと、そういう発言というのはできない。頼もしく思っています」と改めてドラ1に期待を寄せた。競争に勝って開幕スタメンへ。近本のプロ野球生活が幕を開ける。【真柴健】