日本ハム金子子弌大(ちひろ)投手(35)が、新天地でブルペン入りした。27日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷の今オフ初ブルペンは、直球以外にスライダーやカーブ、チェンジアップを交えて21球。「シーズン中が100だと6割くらい」の加減で、小気味よくキャッチャーミットを鳴らした。2月1日の米アリゾナキャンプイン前にも、現地でブルペン入りを予定している。

早速、藤岡ら後輩から質問を受ける場面もあったが“逆質問”に乗り出そうとしている。「優勝を経験したことがないので、細かいことが分からない。ファイターズは経験している人が多いので、そういうところを見習っていけたら」。例年同様、個人的な目標は挙げない。その分「チームの優勝」への思いは強い。

プロ15年目を、新天地で迎える。球界屈指の地位を築き上げたが「初めて新しいチームでやる。楽しみっていうより緊張しますし、なじめるのかなという不安はある」。沢村賞や2度の最多勝など、確かな実績を還元し、悲願の優勝へ。「年々、その思いは強くなっている。しっかり自分がすべきことをやれたら」とクールな表情の裏で、優勝への欲求を燃やしていく。【田中彩友美】