恩人との別れを終え、2年目へ向けての決意が増した。

日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が28日、チームとともに、成田空港から1次キャンプ地の米アリゾナ州スコッツデールへ出発した。「シーズンに向けての準備が始まるので、引き締まった思いが強い」。本格スタートする定位置争いへ、静かに闘志を燃やした。

前日27日、U18日本代表時代の監督だった小枝守氏の通夜に参列した。「少し早く行って、お顔を見られました。シーズンが始まる前にきっちりお別れができ、気持ちを整理してアリゾナへ向かえる」と、丁寧に言葉を紡いだ。

栗山監督は、今キャンプを「いす取りゲーム」と位置づける。ファーストミット、内野手用、外野手用と忘れず3つのグラブを荷物に忍ばせた清宮は「やることをやれば、結果は残せる」。自信を持って、さっそうと機内へと乗り込んだ。