阪神上本博紀内野手が復活弾を放った。実戦形式のケース打撃に先頭打者で登場。右腕才木浩人投手の初球をフルスイングし、左翼芝生席に突き刺した。突然の出来事に週末で埋まった宜野座のスタンドは一瞬の静寂。直後にどよめきが起こった。

練習でしか対戦することのない自軍のピッチャー。その初球をしっかり捉える技術と心構えが上本にはあった。

矢野燿大監督は「なあ…、すごいなあ」と感嘆。「初球、打とうという気持ちがありながらじゃないと、あれは振れない。しかも、才木も2段モーションやから。結構タイミングも、難しいと思うんだけど」と高く評価した。

矢野監督の一問一答は以下の通り。

-ケース打撃はいきなり上本がアーチ

足を上げるタイミングも合ってなかったのにね。あれで打ちにいけるというか、合わすというか。足も魅力やし、ハマればホームランも打てるというのは、ウエポンの魅力やからね。

-木浪が結果を出した

ジョンソンとも初対戦で「いまのところ」というと木浪にアレだけど見逃し方も結構いい。いい状態、いい内容をずっと見せてくれている。使いたいけどね。使う場所が…(笑い)。

-上本の1番起用はシーズンを見据えてか

もちろん、もちろん、それは考えている。シーズンでも1番はありえる打順。

-ケース打撃登板のジョンソンが「らしい」投球

初めてやしね。まあまあ走者のことをあまり気にしないで自分の投球をやってくれということで、順調に仕上がっている。

-17日もノーサインか

もちろん。ノーサイン。選手たちが感じるままにやってもらえる方が大事。

-そういう意味ではケース打撃で梅野が好内容

打撃練習も、去年の自分のキャリアハイの部分での手応えっていうか、そういうのがある感じの打球の質が出てるかなと思う。