育成出身で、今季から支配下登録された中日の4年目渡辺勝外野手が、少ないチャンスに“1発”回答で応えた。

17日、沖縄・浦添球場で行われたヤクルトと練習試合に途中出場。守備から入って初打席となった9回、カウント3-1から甘く入った球を引っ張り、右翼へ豪快な2ランを放った。「1打席しか無いんで、初球からいくつもりで」。3-0から積極的にスイングして右翼へファウル。次の球を2スイング目で捉え、この日のチーム唯一の得点をたたき出した。「三振でもいいので、強く振る方が大事だと思った。そういう意識でした」と、振り返った。

今季から2桁の背番号31を背負い、1軍キャンプスタート。「一番下からのスタートなので」と、生き残りを目指す。

与田監督は「ホームランの前にファウルゾーンに引っ張った当たりもあったんですけど、あの後に打球が切れない、いい打ち方ができた。1つ1つ修正ができれば、これからどんどんチャンスをつかめるのではないかなと思う」と、期待した。