楽天ドラフト7位の小郷裕哉外野手(22=立正大)が、地元で開幕1軍への活路を開く。

チームは6日、岡山・倉敷マスカットスタジアムで練習を開始。

8日の阪神戦をはじめオープン戦3試合を予定している同球場は「走れば10分で実家に着きます」という“超地元”で、家族も応援に駆けつける予定。試合をするのは夏の甲子園出場を決めた14年の岡山県大会決勝以来とあって「かなりいいイメージはありますよ」と笑う。

当時、小郷ら関西高が決勝で破った岡山理大付の主砲がオリックスドラフト2位の頓宮裕真内野手(22=亜大)だった。「頓宮、ヤバイですよね。メチャクチャ打ってるじゃないですか!」。高校は岡山、大学では東都と同じ舞台でしのぎを削ってきた頓宮は、5日のヤクルトとのオープン戦でも1発を放つなどバットで強烈なアピールを続けている。刺激を受けないはずがない。

テレビで見てきた投手との対戦に「名前負けしているところがあった」と立ち合いから圧倒されていた打撃面だが、逆方向への意識を徹底することで少しずつ結果は出始めている。1日の台湾・ラミゴとの親善試合では初めてマルチ安打を記録した。守備も含めた課題と向き合いながら、自慢の快足と盗塁技術を披露する機会を虎視眈々(たんたん)とうかがっている。