プロ野球独立リーグ・BCリーグのBC新潟が9日に始動した。ハードオフ新潟のキャンプ初日で19年シーズンがスタート。

BC新潟が初の監督業となる清水章夫監督(43=元日本ハム、オリックス投手)にとっても、この日が指導初日となった。「しっかり準備してきたのが見えた」と選手の動きを追った。選手の自主トレを見る機会もなく「今日がホンマに初めてです」と真っさらな状態で臨んだ初日だった。

アップ、ベースランニングに続いて、3カ所で行われたノック。「人生初のノック」とバットを握った清水監督は最初のころは空振り、見送り、ボテボテの当たりと、ぎこちなかったが次第に慣れた。「何とか(ノックの)練習していかないと。メッチャ、手が痛い」と右人さし指の付け根にマメを作っていた。

投手出身だけに投球練習を見る目は厳しい。中西啓太投手(26)と長谷川凌汰投手(23)が並んで投げる様子を、ひと言も発せず見つめた。「(自主トレを)しっかりやってきたと、みなして鍛えていきたい」と清水監督は4月6日の開幕へ、準備を急ぐ覚悟だった。

◆清水章夫(しみず・あきお)1975年(昭50)9月9日、大阪府生まれ。大阪-近大を経て97年ドラフト1位で日本ハム入団。07年途中にトレードでオリックスへ移籍。10年現役引退。通算279試合17勝29敗2セーブ、防御率4・61。左投げ左打ち。