広島大瀬良大地投手が好投で初の開幕投手を決めた。強力なソフトバンク打線を6回6安打無失点に抑え、緒方監督から開幕投手を託された。

直球を丁寧に外角隅に投げ込んでカウントを整え、緩いカーブを巧みに使った。前回まで曲がりが大きかった得意球カットボールの切れ味も戻った。5回1死満塁で今宮に空を切らせ、続くグラシアルには内角にエグって詰まらせた。いずれも決め球はカットボールだった。「あれくらい投げられれば問題ない」。調整登板で、求めた結果と内容どちらも手にした。

オープン戦序盤は課題も多くあったが微修正を重ね、大役を務める準備はできた。「いろんな意味でチャレンジの年になると思うので、いい形でスタートを切りたい」。エース道を目指す右腕が、29日巨人との開幕戦マウンドを見据えた。