オリックスのドラフト2位頓宮裕真内野手(22)が、プロ初打席で初ヒット&初打点を記録する鮮烈デビューを果たした。

球団では57年の中田昌宏以来の新人主軸起用となる5番三塁でスタメン出場。初回1死満塁のチャンスで迎えた第1打席。追い込まれてからの4球目だった。上沢が投じた外角低めのフォークを右方向に転がした。二塁走者メネセスの捕手のタッチをくぐり抜ける「神走塁」も光り、2点適時打で先制攻撃に成功した。

頓宮はプロ初打席での大仕事について「大振りせず、コンパクトにスイングしにいったことが、タイムリーにつながった。素直に、めちゃくちゃうれしいです!」。一塁上でベンチに向かって両手でガッツポーズを決め、喜びを爆発させた。3回1死からは上沢の外角低めのスライダーを捉え、左翼線への二塁打。いきなりマルチ安打もマークした。

1月の入寮式前には亜大の生田監督からの指令でパンチパーマで入寮し、話題を呼んだ。2月のキャンプ直前には球団からの期待の表れか、新人では異例の自身のパンチパーマ姿が描かれたオリジナルTシャツが制作された。2月の春季キャンプは2軍スタートも実戦でパンチ力を発揮し、1軍に昇格。その後もオープン戦で2本塁打を放つなどアピールを続け、開幕スタメンを勝ち取った。

第3、4打席は空振り三振に倒れ、7回の守備から大城に交代。ルーキーながら4打数2安打2打点と奮闘。新生西村オリックスの期待の新人が開幕戦で躍動した。【古財稜明】