DeNA今永昇太投手が、大役を全うした。4年目でつかんだ初の開幕投手の座。8回120球を投げ、5安打無失点。最速151キロ直球を存分にコースへ攻め込み、中日打線を手玉に取った。

「想像以上に緊張しましたが、生命線のストレートをしっかりと投げられたことが勝ちにつながったと思う」とお立ち台で喜びをかみしめた。

背番号18からのエールを胸に、マウンドに上がった。前日28日の全体練習後に三浦1軍投手コーチから「開幕投手をするっていうことはお前が打たれている時も、抑えている時も、選手もファンもお前の背中を見ているから。それだけはしっかり意識してやりなさい」。現役時代に7度も開幕投手を務めた「番長」からの名言を胸に刻んだ。

本職以外のバットでも7回には先制点のきっかけとなる左前打。「三浦コーチから『自分でヒット打ってこい』と言われて。三浦さんのまねをして打ちました」と投打に存在感を示した。