1発に泣いた。阪神青柳晃洋投手(25)が、5回の先頭打者・神里に投じた68球目を悔やんだ。

「失投になってしまった。梅野さんが低く構えていたツーシームが高くなってしまった」

カウント1-1からの3球目だった。外角高め140キロを右翼席に運ばれた。先制の1号ソロを浴び「粘っている中で先制点を与えたのは先発としてよくなかった。そこが負けにつながってしまった」と猛省した。前回登板した3日の巨人戦(東京ドーム)では3回に丸、岡本に連続被弾。「前回も本塁打でやられた。自分の力不足が失点につながった」。6回1失点と試合は作ったが、反省の言葉を並べた。

それでも収穫はある。強打のDeNA打線から自己最多タイの8三振を奪った。「梅野さんの配球が内を使っていた。意図通り、外で三振が取れた。序盤にランナーを背負った状況で、なんとか粘ることができたことは良かった」と手応えも口にした。この日の甲子園は午前中から雨が降っており、気温も低かったが「なるべくベンチに入ったり、暖まったりして準備していたので、気温は関係なく投げられた」と工夫も凝らした。

矢野監督は「オープン戦から、ずっと調子はいい。青柳の責任はしっかり果たしてくれたピッチングをしてくれた」と及第点を与えた。投手が役割を果たしても、打線の援護がなければ白星はゲットできない。次戦も青柳は、チームのために腕を振る。【真柴健】