日本ハムのドラフト4位万波中正外野手(19=横浜)が、公式戦初本塁打を含む2打席連続アーチを放った。

12日のイースタン・リーグ・ロッテ戦(鎌ケ谷)に途中出場。6回の第1打席でバックスクリーン左へ、1点を追う9回には左翼ポール際に同点ソロをたたき込んだ。「素直にうれしい。次の試合でも本塁打を打てるように、1本でも安打を打てるように頑張っていきたい」。今後の活躍を期待させる豪快な1発となった。

出場した直近4試合で無安打と苦しんできたが、結果を出せない悔しさを糧に、練習に明け暮れた。同期の野村や海老原が先んじて公式戦初本塁打を放っていたが「一喜一憂しないこと。プロに入ってまだ2カ月ちょっとしかやっていないので、これからと自分に言い聞かせながら我慢しながらやっていた」と、一気に飛び出した2発を冷静に振り返った。

反省も忘れない。延長11回無死二塁ではバントを決めきれず、空振り三振に倒れた。「ああいうところで(走者を)送れなかったのは問題点。ああいうプレーは決めなきゃいけない」。試合後は室内練習場へ直行し、バント練習に汗を流した。「毎打席毎打席、自分が持っているものをしっかり出すこと。そのために準備を怠らずに試合に臨んでいきたい」。2軍戦の出場は15試合目で、打率は1割9分ちょうど。2本塁打に満足せず、慢心せずに進んでいく。【山崎純一】