楽天がゼラス・ウィーラー内野手のプロ初となるサヨナラ中犠飛で今季初のサヨナラ勝ち。ソフトバンクと並ぶ首位に再浮上した。

嫌なムードを一掃した。10回無死一、二塁、4番島内が顔付近に死球を受けて担架で退場した。無死満塁。場内のどよめきも収まらない中で打席に入ると、危険球退場のマーティンに替わった西武小川の3球目、低めのチェンジアップを捉えた。「彼のためにも必ず勝ちをつけるというモチベーションだったよ。うまく打てた。ちょっと複雑だけど、うれしいね」。飛距離十分の中飛で三塁走者茂木が生還。プロ14年目で初めてサヨナラのヒーローとなり、手荒い祝福を受けた。

昨季6勝19敗と大きく負け越した西武に3連勝。平石監督も「リードされてもすぐに追いついた。ウィーラーもよく打ったと思います」と納得の表情。今年の楽天は投打に粘り強い。