阪神ドラフト4位の斎藤友貴哉投手(24=ホンダ)が巨人戦で無失点デビューを飾った。17日に初昇格したばかりの背番号48は、3番手でマウンドへ。3四球を出したが、重量打線相手に2回1安打無失点と踏ん張った。

7回は先頭の田中俊に四球、小林に二塁打を許し無死二、三塁のピンチを招くも、後続を3者凡退。「0点(に抑える)というのは中継ぎにとって大事なことだと思うので、そこに関しては良かった」。最速は151キロをマーク。「あがってしまって、ストライクを取れる球がなかなかなくて、変化球を投げられなかった」。そう振り返ったが、走者を背負っても動じず、真っすぐを押し込んだ。

妻子持ちながら、1年目は野球に集中するため“単身赴任”で入寮を決意。2月のキャンプは近本やホンダ同僚、木浪とともに1軍の沖縄で過ごした。キャンプ後は2軍に合流となったが、武器の直球に磨きをかけ、変化球の精度を高めながらこの日を待っていた。

初登板が伝統の一戦。「見渡す限りお客さんがいて、緊張してあがってしまった。次からは緊張感を力に変えて、どんどんやっていきたいと思います」。初々しくも頼もしかった。【磯綾乃】