七十七銀行(宮城)が投打でルーキーが躍動し白星発進した。公式戦初先発の和田凌芽投手(22=盛岡三-静岡大)が8回3安打無失点と好投。9番ショートの湯浅翔太(22=花咲徳栄-城西国際大)は、5回表に先制の口火となる二塁打を放つなど4出塁2二塁打1打点と大暴れした。

クラブチームのゴールデンリバース(秋田)に4回まで0-0と厳しい戦いを強いられたが、和田は慌てなかった。4回裏2死満塁では、遠山比呂志(31)をカットボールで二ゴロに仕留めピンチを切り抜けた。直球は平均130キロ台後半も打たせてとる投球で8回を104球。「変な緊張もなく臨めた。リズムを意識し粘ることができた」と納得の表情を見せた。小河監督は「どんな状況でも物おじしない」と新人らしからぬ強心臓ぶりを評価した。

4月のJABA長野大会で守備のミスを連発した湯浅は、8回の守備機会をノーミスでこなした。弟の巨人大(19)の存在も刺激になっており、最近は打球への入り方なども参考にし、この日の好守につなげた。

7回裏2死一、二塁では、湯浅のサインに反応し二塁けん制球で刺した。湯浅は「(和田は)うまいことやってくれましたね」。和田も「今日はかなりの打球を処理してくれた。頼もしいです」とほめあった。怖いもの知らずの新戦力を武器に1日、昨年覇者トヨタ自動車東日本とあいまみえる。【野上伸悟】