きらやか銀行(山形)はエース小島(おじま)康明(26=東農大)が5回3安打1失点11奪三振と貫禄の投球。中原北斗(26=明大)が4安打3打点の大当たりで、地元の弘前アレッズ(青森)を下した。3日の準決勝で日本製紙石巻(宮城)と激突する。

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きらやか銀行がクラブチーム相手に苦しみながらも白星発進した。5回まで2-1。初戦を勝って勢いに乗る地元弘前アレッズに対し、エース小島をぶつけた村上真監督(39)は「初戦はエースと決めていた。トーナメントなので雰囲気を悪くしたくなかった」と必勝態勢を強調した。

5回11奪三振と貫禄の投球を見せた小島は「監督からも勝ってくれと言われていたので応えたかった。コースに投げ分けられたので、自分の投球ができれば次も勝てると信じている」と手応えを口にした。

4安打と大当たりの中原は横浜高でDeNA筒香、明大ではロッテ岡らと同期でエリート街道を歩んできたが、社会人ではがむしゃらに勝利を求める。「次はいつもの自分のように、もがいてもいいところで1本打ちたい」と、浮かれることなく日本製紙石巻戦に気持ちを切り替えた。