広島佐々岡投手コーチは、先発陣のリミッターを外す考えを示した。「あと1カ月。追いかける立場上、ムチを入れていかないといけない」。中6日の登板間隔を詰めることはなるべく避けてきたが、残り23試合で首位巨人に6・5差。2位DeNAに0・5差。27日からの巨人、DeNA6連戦は必勝態勢で臨む。

まずムチが入るのは大瀬良大地投手だ。ローテを1日前倒しし、29日巨人戦に向かうことが濃厚となった。今季は中5日で2試合に投げ、2戦2勝、防御率1・00。4月25日中日戦は完封し、5月8日中日戦も完投勝ちした。ジョンソン、野村、大瀬良で巨人3連倒を狙う。

佐々岡コーチは、中4日についても「追いかける以上、その可能性もある」と踏み込んだ。想定されるのがジョンソンで、巨人戦の内容次第でDeNA3戦目に向かうことが考えられる。今季初勝利も、中4日で臨んだ4月21日の同カードだった。DeNA1戦目は中5日の床田、2戦目は中5日の九里を起用する可能性もあり、先発陣の踏ん張りどころとなる。

佐々岡コーチは「先のことをある程度考えながら、その1勝を取っていかないと」と話した。上位2チームとの運命の6連戦に、持てる力を注ぎ込む。