<社会人野球・日本選手権:大阪ガス5-1NTT西日本>◇近畿地区代表決定戦◇6日◇わかさスタジアム京都

大阪ガスが順調な試合運びでNTT西日本を下し、7大会連続23回目の全日本選手権を決めた。

今秋ドラフト候補で50メートル5秒9の俊足、小深田大翔内野手(23=近大)は「2番・遊撃」で先発出場。5回の第3打席、中前安打で出塁すると、すかさず二盗を成功させた。盗塁タイムは、NPBスカウトのストップウオッチの計測で3・23秒。俊足ぶりを見せつけた。7回にも四球で出塁すると、次打者の5球目に再び二盗。どちらも得点には絡まなかったが、いだてんとして存在感を発揮した。視察に訪れたスカウト陣も「(上の世界で)足はすぐ使えると思う」と声を弾ませた。小深田自身も「プレッシャーかけられたらいいなと思っていました。盗塁はするつもりでした」としたり顔だ。

偉大な先輩に続く。5日、同チームOBの阪神近本光司外野手が、球団新人最多安打となる137安打の記録を打ち立てた。「ニュースで見ました。(上の世界でやることに)自分も意識があります」と昨年1年間プレーをともにした先輩に刺激を受ける。「勝てて良かった。都市対抗では悔しい思いをしたので(初戦敗退)、それを晴らしたいです」と気を引き締めた。 

第1試合はパナソニックがカナフレックスを5-4で下し、25大会連続40回目の本大会出場を決めた。ドラフト候補の片山勢三内野手(24=九州共立大)は1安打だった。

第45回社会人野球日本選手権は10月21日から京セラドーム大阪で開幕する。

大阪ガス・小深田について

▽広島鞘師スカウト「フットワーク軽いし、内野はどこでも守れるし、ユーティリティーとしてできそう」

▽ロッテ永野チーフスカウト(一塁到達タイム3・78秒を計測)「足はすぐ使える。なかなかいない脚力」