第2回大学野球オータムフレッシュリーグが22日、草薙球場で開幕する。今大会に参加する強豪大の中には静岡県内出身者もおり、それぞれに気合を入れている。中京大には、常葉大菊川高のエースとして昨夏の甲子園を沸かせた漢人友也投手(1年)が所属。地元ファンの前で、成長した姿を見せる。【河合萌彦】

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中京大の漢人は、静岡凱旋(がいせん)に向けて士気を高めている。「楽しみです。制球や投球の質は、高校時代より良くなっている。そこを静岡の方々に見てもらいたいです」と笑顔で話した。

昨夏の甲子園には、常葉大菊川のエースとして出場。2回戦で完封勝利を挙げた。大きな期待を受けて大学球界の名門・中京大へ入学したが、さっそく試練が待っていた。「春先は、空振りがまったく取れなかった。レベルの高さを感じました」。今春の愛知大学リーグは未登板。先輩たちの投球を目にし、打者の抑え方を学んでいった。

春の新人戦以降は、カーブとチェンジアップを使い始めた。得意のスライダーも縦、横の2種類を使い分けるだけでなく、1つの変化球の中で緩急をつけるようになった。直球にも3段階の緩急をつけるなど工夫し、夏のオープン戦で好投。今秋のリーグ戦で3試合(先発2、救援1)の登板機会を得た。

半田卓也監督からは「上級生と比べると、まだ力不足」と言われ、本人も自覚する。「オータム」では、22日の慶大戦、24日の東海大海洋戦に登板予定。「自分が成長することで、チームの幅も広がる。良い投球をしたい」と力を込めた。

◆漢人友也(かんど・ともや)2000年(平12)5月3日、掛川市生まれ。小2から桜木少年野球団で野球を始めた。常葉大菊川高では、3年夏に甲子園出場。日南学園(宮崎)との2回戦で88球を投げ、9回完封勝利を挙げた。右投げ左打ち。180センチ、64キロ。家族は両親と兄、妹。