広島中村奨成捕手(20)が18日、主砲のゲキに発奮した。

11日に鈴木誠が「僕は3年目にレギュラーを取らないとクビになると思っていた。今の子たちは遅い。そんなことをやっていると消えてしまうよと伝えたい」と記事を通して若手を一喝。プロ2年で1軍未出場の中村奨は「危機感を感じている。誠也さんの記事を読んで、僕もやっぱりやらないとやばいという気にもなった。新人捕手も2人入りましたし、さらに負けられない思いが強くなった」と引き締めた。

打撃では「打球の力強さ」をテーマに置く。この日は広島・廿日市市内の大野練習場で行われた合同自主トレに参加し、打撃練習を実施。「去年の秋キャンプとは違って、しっかりバットを振れている感じはある」と成長を実感。練習を見守った迎1軍打撃コーチは「もともと芯に当てるのはうまいから見栄えはいい。そこに頼らず力強さを出すということを秋からやってきた。意識しているのは伝わった」と目を細めた。

力強いスイングを求め、今オフは週5回のペースで広島市内のジム「アスリート」に通い、ウエートトレーニングを継続。秋には79キロ弱だった体重も、83キロまで増量した。キャンプまでの目標は85キロ。「キャンプで痩せた時に82キロくらいにしたいという計算はある。今の内に増やせるだけ増やしておきたい」と意気込んだ。

昨年6月には20歳を迎え、13日には新成人として地元の広島・廿日市市の成人式に参加した。「野球のことにしろ、日常生活にしろ、まだまだ未熟者。そこも含めてしっかり大人になっていけたらと思います」。まずは1軍デビューを目指し、大人の階段を1段1段駆け上がっていく。