PJ再来だ! 阪神新外国人のジョン・エドワーズ投手(32=インディアンス)が沖縄・宜野座キャンプ2日目、来日初のブルペン投球を披露した。直球にカーブを交えるなど39球。パドレスに移籍したピアース・ジョンソン投手(28)に似ているとの声も上がった。投球時に舌がペロリと出る理由とは…。8人体制となった外国人選手を追う「助っ人ウオッチ」で、セットアッパー候補に迫った。
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セットアッパー候補のエドワーズが、来日初のブルペンで片りんを見せた。力のある直球を10球投じると、捕手梅野にカーブを投げると宣言。高めのコースを指定して軌道を確認した。直球、カーブ、スライダーを計39球を投げて「興奮しました! 日本での第1歩を踏み出した」とニッコリ。セールスポイントについて「高めのまっすぐと、その軌道で落ちるカーブ。目線が同じところから真っすぐ行ったり、落ちたり工夫して投げている」と満足げに振り返った。
驚きの表情を浮かべたのは、虎のブルペン陣を束ねる金村投手コーチだ。「PJ(ジョンソン)に近い!」。昨季セットアッパーを任されたジョンソンは、150キロ台の直球と落差のあるパワーカーブを武器に58試合に登板。そのすごさを最も知る同コーチが「カーブも近い。まだ腕が上がってきていないけど、本来の縦のカーブはドロップに近い」と証言したのだ。エドワーズはパドレスに流出したポストジョンソンを期待しての獲得。そのままPJの再来となれば、期待せずにはいられない。
ジョンソンにはない特徴的なポイントもある。リリース時に舌が出る。本来なら歯を食いしばる場面で、まさかのペロリ。球界ではキャンプで臨時コーチを務める山本昌氏が舌を出すことで有名だが、エドワーズには米国人ならではの理由があった。「マイケル・ジョーダンが好きでシュートするときに舌が出る。子どもの頃にそれをまねしていたら癖になってしまったのかな」。脱力効果があるとされる舌出しはバスケの神様がきっかけ。ライバル球団の強打者をペロリと平らげれば、絵になる男だ。
打者で芽が出ず、11年の独立リーグ時代に投手に転向。14年オフには精巣がんが発覚し、手術を受けるなど苦難を乗り越えてきた。実戦登板など、今後については「焦らず、自分のペースでだんだんと調子を上げることが出来ればいいかな」と落ち着いた口調で話した。PJ級の活躍、いやPJ以上の活躍も夢ではない。期待がますます高まる初投げになった。【桝井聡】
▽阪神矢野監督(エドワーズについて)「しっかり投げ切れている状態になっているので心配はまったくないかな。(ブルペン)初日にしてあれくらい投げてくれたら、十分な姿を見せてもらった」
▽阪神梅野(エドワーズの投球を受け)「球は強いイメージ。(カーブは)抜き球だけど縦割れっぽいし、抜けていくというよりも勝負でも使えるようだった。そこはすごい楽しみ。真っすぐも回転がきれいで力強い球だった」
▽巨人中里スコアラー(エドワーズについて)「右のパワー系というイメージ。外国人だが、球を動かしてというより、強いフォーシームという印象。(元阪神)ジョンソンとか(元ロッテ)スタンリッジのよう」
◆舌を出しながら投げる選手 96~00年に巨人で活躍したガルベスや、今キャンプで阪神の臨時コーチを務めている中日山本昌、ヤクルトなどで活躍した左腕藤井秀悟らが投球時に舌を出す“舌出し投法”で知られた。山本昌は現役時代になぜ舌を出すのか聞かれ「自分では出しているつもりはないんだけど…」と答えている。打者ではソフトバンク内川や、野球以外では米バスケットボールのマイケル・ジョーダンらも有名。
◆ジョン・エドワーズ 1988年1月8日生まれ、米国イリノイ州出身。06年にドラフト14巡目でカージナルスから指名され外野手としてプロ入り。マイナーなどでプレー後、11年途中に独立リーグで投手に転向、同年オフにレンジャーズとマイナー契約し、14年8月にメジャーデビュー。パドレス移籍後、17年3月に自由契約となり同年は無所属だった。18年にインディアンスと契約。昨季は救援投手として9試合に登板し2勝0敗、防御率2・25。196センチ、108キロ、右投げ右打ち。
◆昨季のジョンソン 新助っ人として沖縄キャンプ2日目にブルペン入りすると、コンパクトなフォームから力強い投球を披露。見守った矢野監督も「アッチソンみたいな感じかな」と09年に阪神で30ホールドをあげたリリーバーと重ね合わせ絶賛。「セットアッパーか、もしかしたらクローザーまで上がるのか」と指揮官が期待した通り、シーズンでは開幕からセットアッパーとして活躍。コンディション不良で6月に約3週間離脱したものの、58試合に登板し2勝3敗40ホールド、防御率1・38と安定した数字を残し、救援陣を支えた。



