黄金ルーキー完璧デビュー! DeNAドラフト1位の森敬斗内野手(18=桐蔭学園)が8日、沖縄・宜野湾キャンプの紅白戦で実戦初出場を飾った。6回2死、代打で進藤から初打席初安打を放つと、9回には俊足を飛ばして本塁生還。遊撃での1度の守備機会も冷静にこなし、走攻守で存在をアピールした。

温かい拍手で迎えられた初打席。カウント2-0から、先輩右腕の低め142キロ直球を、中前に完璧にはじき返した。「チャンスがあればアピールできるようにと思っていた。『よっしゃー』って思いました」。1軍レベルに対応するため「トップの位置を早く作って準備すること、最短距離でバットを出すことが大事だと思って取り組んできた」成果が実を結んだ。

自慢の足でも魅了した。2-1で迎えた9回1死の第2打席。2ストライクと追い込まれてから四球をもぎ取ると、捕逸の間にすかさず二塁へ。その後、2死一、二塁から6番山下の左前打で迷わず三塁を蹴った。「1点が絶対欲しい場面。絶対にかえってやろうという気持ちでした」。50メートル5秒8のスピードで、嶺井のタッチをかいくぐった。

6回1死三塁の守備では、伊藤裕のゴロを丁寧にさばいて一塁に送球。「もう少し1歩目が良ければ、もっと楽に処理できたかな」と向上心をのぞかせた。

「難しいことは分かってますが、1年目から1軍で結果を出せるような気持ちでやりたい」。3拍子そろったイケメンルーキーが、スターへの確かな1歩を踏み出した。【鈴木正章】

DeNAラミレス監督(ルーキー森の活躍に)「『Perfect day!』。高卒とは思えないくらい、すごく大人に見えたね。今日は打つ、守る、走るすべて良かった」