日本野球機構(NPB)が、今季の日本シリーズを本拠地以外の球場で開催するケースを想定していることが11日、分かった。

新型コロナウイルスの感染拡大で3月20日からの開幕が延期。開幕がずれた分の日程確保へ、11月7~15日の日本シリーズを同月末までの範囲で後ろ倒しすることで調整している。ただ神宮では同20~25日まで明治神宮大会、東京ドームも同22日から12月3日まで都市対抗野球を予定。そのため本拠地が他のイベントで使用できない球団は別の球場で日本シリーズを開催することも検討している。

過去にも例はあるが、80年に近鉄が広島との日本シリーズで日生や藤井寺が収容人数、照明設備などの理由で大阪球場を利用したのが最後。CSの短縮や中止も検討されているが、143試合制の堅持とともに、ポストシーズンも現行制度で実施したい意向の球団が多い。

11日は12球団の営業担当者会議が行われ、12日の代表者会議に向けて土台案を準備した。4月10日の開幕が最短目標になる見込みだが、感染状況や予防態勢をにらみながら金曜日を起点に17、24日とずらしていく。また3月20日からの当初日程の大部分は練習試合になることが有力。NPBの井原敦事務局長は「感染状況とかを見ながらですので(12日の開幕日決定は)難しい」と話した。