広島4年目のアドゥワ誠投手(21)が25日、オリックス山本のストレッチを導入したことを明かした。

フォームの可動域拡大や、肩周りや背中の柔軟性を高める目的で、約3週間前から練習に取り入れた。右腕は「あまりにも硬すぎた。(高橋)昂也がやっていて、『いいよ』と言っていたので、やってみようという感じです」と説明した。

YOU TUBEなどの動画を参考に、見よう見まねで継続して行っている。ブリッジの体勢からひねりを加え回旋する動作や、三点倒立から足を前後に動かすことや開脚をするなど、難度の高い動きにも挑戦している。「ずっと硬い状態で投げていたので、柔らかくすることで、負荷も減って、ケガのリスクが減ると思います」と語った。

アドゥワと山本は同学年だが、高校時代も「(存在を)全く知らなかった」と対戦経験もなく、面識もないという。侍ジャパンでも活躍した右腕にアドゥワは「全然レベルの違うとこにいる。ライバルというのはおこがましい。すごい選手ですね」とリスペクトする。“山本流”ストレッチの効果については「肩周りも背中も可動域が広がっている感じはあります。続けていきたい」と力を込めた。

この日は広島・廿日市市の大野練習場でブルペン入りし、直球のみ44球投げ込んだ。現在は直球の球威、精度向上を目的に取り組んでいる。右腕は「球の強さは上がってきている。コースの中で強さがありがなら、(ボールが)動いてくれるのが理想。できつつあるので、良くはなっているかなと思います」と手応えを感じている。2軍でアピールを続け、1軍へ返り咲きを狙う。【古財稜明】